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上橋菜穂子の「香君」をずーっと読んでいた。表紙の絵が一つ一つの生命の花がかわいらしく描写されている。
香君にはグローバルアグリカルチュアの本質的な問題がそっくり出ている。
香りの言葉が聞ける特異なセンスを持っているアイシャが、植物の香りの言葉を聞いて植物の苦しみがわかって、行動する。王国は人口が増え、人口を養うために、植物の収穫を上げるために植物の生きようを守るための約束事を外していく。
そのために、植物を食べる虫が急に増え、人の食糧が不足していく
どうやって、虫を殺し、人の食べ物を守っていくか。

面白いなあっていうより、現在の食糧事情の深刻さを改めて考えていく・・・そんなお話。
鈴木宣弘氏の「世界で最初に飢えるのは日本」並行して読んでいったのでどのようにして日本の食料自給率、エネルギー自給率を高めていくか政治的な思考も同時に考えていった。

自治体でできるのは、学校給食をち公共調達で有機野菜を使うこと、そのために学校給食を国費で無償化すること・・・・各地にあった農業を作っていくこと・・・これかなあ、
私にできることと言ったら、少しでもそういう考えを広めていくことくらい。

でも、やれることは、すぐには理解されなくてもやっていこう。気を長く持ってやっていくのだけれど間に合えばいいなって思う。