mimoza3
おかしいなあ・・・・総括質疑をする人が多いから、時間制限をする。まだ、提出期限にもなっていないのだが。予算特別委員会委員長が、突然そんな提案をしてくる。

32年前、新人の時、予算の総括質疑は、当時の共産党議員N議員、社会党のM議員がやるだけだった。
総括質疑は何ぞや、わからず、私は最初の当初予算は、反対討論のみ行った。
その秋、決算でようやく総括質疑を行った。
総括質疑に持っていくまでに各款で、ある程度同じような項目を質疑しておいて、総合的に総括に持っていくことで、総括質疑ができそうだって考え、各款の質疑と総括質疑を連携するように工夫していた。
当時、3回質疑で、Nさんの質疑を見よう見真似で、なんとか総括質疑の形を整えた。
4年後、N議員が共産党を離脱し、S議員とK議員が共産党員として参加。
K議員とS議員が交代で討論と総括を行い、N議員が時々、私がで、3人が総括質疑をするようになった。
保守系議員が総括質疑をすることはなかった。

総括質疑は通告書を出さず、総括質疑をするよって事務局に声をかけておくことでよかったので、総括質疑の項目は、各款の質疑が終わった段階で考え、質疑の間に質問項目を増やすことも可能だった。

が、総括質疑を行うのに、行政側が準備しないと気の毒かなあって思い始めた。
そのため、私の総括質疑については事前に行政側に伝えることにした。

特別委員会方式になって、議長を経験した退職したA議員が保守系として初めて行った。
どうも、総括ではない。賛成討論をやってるみたいだなあ。ほとんど賛成討論的質問だ。

その頃から、総務課が、総括質疑の用紙を用意し始めた。
私は、特別委員会方式になってから、款毎ではなく、歳入歳出とも課毎に進行するため、当初予算・決算はエクセルて、課毎にシートを作ってまとめた質疑をしていた。
そのようにしないと、予算の経緯が分かりにくいのだ。
そのため、総括質疑も私のエクセル形式で、出すようにした。

おかしいなあ・・・・・総括質疑は通告書を提出して行うってことは議会は決定していないのに成り行きで、しかも行政の用意した用紙で、行う。
議会質疑なのにおかしい。なぜ、行政が用意した用紙で通告するの?

そして、議長から議会運営委員会に、総括質疑のあり方について、諮問が求められた。
総括質疑をほとんど経験していない委員長や議長が、苦心まとめている議員の総括質疑をそれは総括質疑ではないとジャッジするのは権力的で行き過ぎではないか。

各議員の個性がある。

通告を文書提出すること自体も、私の判断から始まり、なんとなく行政が用意した用紙に書いて提出するスタイルに定まってしまった。

そして、今回は、まだ、提出期限(9日の午後1時)にもなっていないのに5人総括質疑が通告されていて、当日にはそのほかに予定されているスケジュールがあるから、質問時間を一人40分に制限したい。と委員長が提案する。

議会では、決定していないのに成り行きで、総括質疑通告書を提出することになってきて、賛成討論的な総括質疑が進み、時間制限を求めるってご都合主義もいいところだ。

翼賛議会なので、私が「時間制限はおかしい」って言うと自分勝手だと言われる。
そもそも論で、議会とは何か、一度考えて見た方がいい。
誰が、どのような総括質疑を出しているか不明であるにもかかわらず、しかも、まだ提出者がいるかもしれないのに、各議員の時間制限をしたい。
・・・・行政に不都合な質問をさせたくない。
私は、議会運営の場面で、家父長的性格が現れていると考える。
総括質疑は何かを議論する前に、手続きを決定すればよかったね。
小さな町の議会だ。効率性を求めると失うものもある。

昨日は、ミモザの日。
女性議員が少ないことが成り行きで民主的議会運営を阻害していく。
権力が好きな場合、女性にも家父長制を求める人は多い。そのことが日本がジェンダー不平等の価値観から抜け出せない原因でもある。